病院・施設入所者様の爪に迫る危険
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病院・施設入所者様の爪に迫る危険
私が勤めている老健では、爪が足趾に食い込んだり、靴や靴下に引っかかって足趾に痛みが出たり爪が剝がれたり、といったトラブルが一時多発しました。(現在は改善されています)
初めは『介助するときに足をどこかにぶつけたからではないか』と言われていましたが、介助中につま先を強打するとは考えにくいです。当たるとすれば踵,外くるぶし,膝などが多いですし、仮につま先が当たったとしても、爪が短い状態で剥がれる可能性はかなり低いでしょう。
爪が長く伸びていると、靴下を脱ぎ履きするときにも引っかかりやすいですよね。利用者様はほぼ全員足の爪切りができないので職員が切るのですが、靴下を履いていると目につきにくいですし、爪白癬などで厚くなっていると切るのが難しいことから、後回しになりやすいです。
とはいえ、単に爪が伸びていることだけが原因とも言い切れません。
- 足の爪が長く伸びている
- 靴や靴下がブカブカで、それらの中で足が滑る
この2つの条件が揃うと、よりトラブルが起こりやすいと考えています。
緩い靴・靴下の弊害とは
データが無いので、あくまでも私の経験を踏まえての推測ですが・・・
緩い靴の中で足が滑り、さらに緩い靴下の中でも滑ることで、足趾が靴下に圧迫されたり爪に引っかかったりして、足趾のトラブルにつながっていると考えられます。
足の前滑りは、歩いているときだけでなく、立ったり座ったりしているときにも起こり得ます。
立つときに足を十分後ろに引いていないと、足を前に突っ張った状態で立ち上がるため、足が前に滑りやすくなります。
また、座っている時に背中~腰が曲がっているとお尻が前に滑りやすく、(足をおろしている位置にもよりますが)それにつられて足も前に滑ってしまいます。
施設ではブカブカの靴・靴下が好まれている
私は靴の専門家ではありますが、すでに歩けなくなっている方も足にピッタリの靴を履かなければいけない、とまでは思っていません。
施設入所者様は、ご自分で靴を履けなかったり、履けても足元に手が届かなかったりする方が殆ど。中には、ベッドに腰かけるのにも介助が必要な方もいらっしゃって、スタッフは片手で背中を支えながら、もう一方の手で靴を履かせる必要に迫られます。
足を入れやすいブカブカの靴が好まれるのも、仕方がない状況です。
靴下も、ご自分で履きにくい(履けない)のと、足がむくみやすく靴下の締め付けを嫌われるのとで、緩いものを履いておられる方が多いです。
時々、靴下の踵部分が足の甲側に回ってしまっていることも。
どうしてかなぁと思って観察すると、ベッドで寝起きする際、筋力不足で足をベッドから浮かせることができず、滑らせて移動させているからだと分かりました。
足趾への圧迫を避ける対策は
ご自分でやれれば靴の履き方にこだわることもできますが、他の人には頼みにくいものですよね。
- マジックテープで甲の部分をしっかりと締められる靴を選ぶ
- ファスナー付きの靴紐を選び、靴紐はしっかりと締めておく
- 靴や靴下が緩すぎる場合は、買い替えを検討する
これらのことに気を付ければ、ある程度足のトラブルを予防できると思います。
なお、よくお店で売られている滑り止め付き靴下は、外側にしか加工がされていないので、靴下の内側で足が滑るのを止めることはできません。足に合う大きさのものを履くようにしましょう。
次回予告:どんな靴下を選べば良い?
健常者向けにはなりますが、足趾のトラブルを予防するにはどのような靴下を選べば良いのかを調べているところなので、次回ご紹介しようと思います。
以下のレビューを含みます。
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