潜在意識を味方につけよ!(続編)
目次
前回の補足説明
身体の動かし方を意識的に変えるには時間がかかる
前回の記事では、身体を動かすとき、すべてをいちいち頭で意識しながら行うと生活に支障をきたすので、ひたすら練習を繰り返し、意識しなくても動きを再現できるよう、身体に覚えこませる必要があると書きました。
無意識下の動きは、『反射』や『反応』と呼ばれる、単純でパターン化された運動(体の部分的な動き)を、脳がうまく統合することで成り立っています。
脳はこれまで生きてきた中で繰り返してきた姿勢や身体の動かし方を学習し、それがデフォルトの設定になっています。
また、身体のどこかに不具合が生じると、痛みを避けようとしたり、動かしにくさを他の部分で補おうとしたりで、動きが変わるので、それをまた学習し、新しい設定を作ってしまいます。
それらを上書きして、正しい動かし方を意識しなくても行えるようにするには、その動作を通じて身体に新しい刺激を何千回,何万回と入れ続けるという、気の遠くなるような作業を行わないといけません。
そのような『習慣化』を行うのに大切なのが、『環境』です。
リハビリでは、無意識での反応を引き出すために環境を変える
私たち理学療法士は、患者様に体の動かし方をお伝えするだけではなく、わざと不安定な環境を作ってバランスを保つ練習を行い、転倒から身を守るための『無意識での反応』を引き出すことも行っています。例えば…
- 柔らかいマットの上で立ったり歩いたりする
- 不安定板(船底でグラグラする板)の上で立つ
- 患者様をわざと横から押し、転倒しないよう堪えてもらう
- 手を使わずに、片足立ちの姿勢を1分程度保つ
- 手を使わずに、段差を昇り降りする
- 変わった歩き方の練習(横歩き,後ろ歩き,継ぎ足歩行,8の字歩行など)

前回、工夫動作を変える手っ取り早い方法は、環境を変えることだと書いたのは、それがリハビリで良く用いる手段であり、環境を変えると、身体の動きも自然と変化せざるを得なくなるからです。
治療を一生懸命やっても、靴が合っていなければ台無し!
足と地面との間に必ずある『靴』も、立派な環境要因。
足部には、身体がグラつく以前の『目に見えない細かな重心のブレを補正する』という役割があるので、靴の中で足がブレるようでは困りますね。
まとまった距離を歩けば、身体には数千~一万回の刺激が自動的に入りますから、靴が変われば、特に意識しなくても、簡単に身体が変わるということです。
良い方にも、悪い方にも。
でも、日本の理学療法士で靴に着目しているのは、まだまだ少数派だな…と感じています。
裸足で凸凹した場所を歩かせるのは好きなのに、靴には無頓着。
理学療法士の養成校では靴について殆ど教わらないし、高齢者のリハビリでは『家の中を一人で歩けるようになること』が退院時の目標になることが多いので、仕方ない部分もあるのですが…
ちょっと考えれば分かることなのに、みんな、なんで気付かないのかな?


もちろん、靴を変えるだけで全てが解決するわけではありません。
最終的に、正しい体の動かし方をマスターする必要があるのは変わりませんが、靴はそれを楽に達成できるようサポートしてくれます。
他記事でもお伝えしている『正しい歩き方』を意識して、良い刺激をどんどん体に入れていってくださいね!
大事なことを思い出せた…善逸さんの名言
ここからは余談です。潜在意識繋がりで(^^;
那田蜘蛛山で『霹靂一閃 六連』を繰り出した、善逸さんが最高にカッコいい場面!
でも、私は、満身創痍な善逸さんと自分とが重なって見えて、泣けてきたんです。
『俺が一番俺のこと好きじゃない ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに 怯えるし 逃げるし 泣きますし 変わりたい ちゃんとした人間になりたい』
実は私、初めから理学療法士になりたかったわけではありません。
私は視覚優位ですが、その影響なのか、3歳までまともに話すことができず、空気を読むのも苦手で、自閉症ではないかと疑われた時期もあったそうです。
幼少期は本当に、根気はないし、ビビりでヘタレ。勉強だけはできたから、『やる気のない奴』にしか見えなかったようで、家族を含めた周囲の人から、いつも馬鹿にされていたのが悔しくて…
ちゃんとした人間になりたい。
自分の特殊なスペックを飼いならすのに苦労しました。
聴覚理解はいまだに不得手で、私の耳は『カクテルパーティー効果って何?』というくらい周りの雑音を拾いまくるので、会話には相当な集中力が必要です。
(リハビリ中は基本的にマンツーマンで、周りも静かなので平気)
思春期には両親の離婚で、家庭崩壊寸前。
転校先ではいじめにも遭い、自己肯定感がものすごく低かった。
そんな私は、手に職をつけて実家を出るために、理学療法士になりました。
大学入試に始まり、臨床実習や国家試験を乗り越えて理学療法士となり、就職後は(元)上司のパワハラによる鬱も、なんとか乗り越えてきました。
『ちゃんとした人間』になるには、もう少し課題が残っていますが、苦しくても、そこそこ頑張ってきたつもりです。
『夢を見るんだ 幸せな夢なんだ 俺は強くて 誰よりも強くて 弱い人や困った人を助けてあげられる いつでも』
鬱を克服してからは、少しずつ自己効力感が生まれ、理学療法士という仕事を好きになっていきました。
今では天職だと思っていますから、不思議なものですね。
個人差の大きな人間相手の仕事ではありますが、臨床経験が長くなれば、イレギュラーなことが起こってもだいたい想定内に収まります。
クリニカルパスと患者様のペースとを勘案しながら、治療の進め方をコントロールできるようになりました。
また、患者様の病気や怪我の状態によっては、身体機能が十分に回復しないこともありますが、足りない部分は、環境を変えることで補います。
(そこまでサポートするのが、理学療法士の仕事です)
私は、弱い人や困った人を助けてあげられる。いつでも。
そう、思えるようになりました。
でも、それは病院業務での話。
もっと根本的な問題に気付いた私は、それでは満足できなくなってしまいました。
活動の原動力となる想い
虐げられる患者様を、一人でも減らしたいんだ…私は。
病院というところは、治療や身体の安全を最優先させるところですから
『少しでも転倒リスクがある患者様は、ベッドから動けないようにする』
いわゆる『身体拘束』や、そこまでいかなくても『行動制限』が、いとも簡単に行われます。
一歩間違えば、人権問題ですよね・・・
『この条件で、この範囲なら動いても良い』という取り決めを行うのに、看護師さんと交渉するのも大変です。
患者様が『ベッドから離れてトイレに行く権利』を獲得することが理学療法士の仕事だといっても、過言ではありません。
病院での軟禁(または監禁)状態が長期間続くと、いくらリハビリをやっても焼け石に水。
入院が長引けば長引くほど、かえって筋力が落ち、体調も悪くなっていきます。
それでも『少しでも長く入院してリハビリを続けさえすれば良くなる』と、信じている方が多いのです。
もう、見ていられない。
やるせない、この思い…
だから、できるだけ早く退院した方がいい。
もっと言えば、むやみに入院などしない方がいい。
予防できるものは、予防したほうがいい。
できれば、身体に故障が起こるよりも、ずっと前から。
『歩行能力のほころびは、足を支えてくれるはずの靴から起こる』という皮肉
病院業務と自分自身の靴の悩みを通じて
『歩行能力のほころびは、足部機能の衰えから』
と、悟った私は、靴の大切さを広める活動をしています。
コロナ禍で対面サービスを自粛しているので
ブログやメールマガジンなど、一方的な発信の方が多く
どれだけ認知されているのか、つかめなくて…
『怯えるし 逃げるし 泣きますし』という自分が
顔をのぞかせそうになりますが…
自分が決めた道だから
病院を辞めるかどうかにかかわらず、活動は続けていきます。
提供サービス
詳細は活動内容のページをご覧ください
・対面サービス:自宅サロンにて
(出張は要相談;交通費等の実費を別途いただきます)
・オンライン個別相談(ZOOM)
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