理学療法士の仕事の半分はカウンセラー
目次
まずは、信頼関係を築くところから
患者様との信頼関係が、治療効果に直結
理学療法士の仕事は、患者様に運動していただくこと。
最近、リハビリをマッサージだと勘違いしている方は、さすがに見なくなりましたが…
自分自身で動かなければ、筋肉もつきませんし、正しい身体の動かし方を学習することもできません。
そこで、言葉かけが非常に重要になります。
先日の記事でお伝えしたように、優しいだけじゃだめですが、かといって、厳しく接するだけでは、患者様を落ち込ませたり反発を受けたりします。
だから、アメとムチを上手に使いこなす必要があるのですが…
私は、経験上『患者様との信頼関係を築くまでは、アメは多い方がいい』と思っています。
患者様は、大なり小なり、病気や怪我をしたことをふがいなく思い、身体が思うように動かなくなった自分を責めています。
まずは、患者様のお話をよく聞くこと。
理学療法士の仕事の半分は、カウンセラーだと思っています。
『この人は、私のことを分かってくれる』
『無理ができない自分を受け入れてくれる』
『うまくできなくても、決して見限ったりしない』
などと、思っていただくことが大切。
また、その日にどうしても練習したいことを絞り、それ以外は、あえて手助けをすることも多いです。
(若手は全部やらせようとしますが…)
やりたい練習にまとまった時間を割くためには、いずれ他の部分で節約しなければなりませんし
先に手助けすることで、患者様もこちらのお願いを拒否しづらくなり、いろいろ指摘しても受け入れやすくなりますから。
『自分の正義』を振りかざせばいいってもんじゃない
一緒に働くスタッフに対しても、同じことが言えます。
時には意見がぶつかり合うこともありますが、自分ひとりで、リハビリを成功させることはできませんから、他職種スタッフの話もしっかりと聞き、できる限り協力すること。
意見を主張することは非常に大切ですが、自分にとっての『正義』や『正論』を振りかざしてばかりいると、かえってうまくいかないことがあります。
世の中に100%正しい(良い)ことも、100%間違っている(悪い)ことも存在しないのだから
(状況や解釈の仕方でいくらでも変わってしまうから)
相手の意見や気持ちを聞かないで、どうするんだって話。
押してダメなら、ちょっと引いてみたり…
相手を守る盾になってみたり…
あえて悪役を買って出てみたり…
『駆け引き』というと、聞こえが悪いですが、リハビリの最大の敵は『患者様が動いてくれなくて身体が弱ること』なので、患者様本人や病棟スタッフとの交渉はどうしても必要。
最終的には、人間関係がものをいいます。
お互いに歩み寄ろうとする姿勢を見せれば、もっとうまくいくのになあ。
余計なプライドを捨てて、試行錯誤しないと分からない。
『医療従事者あるある』なのですが、物の言い方を分かっていない人も多いんです。
それが余計なトラブルを産んでしまうのに。
他人の言葉に過剰に反応する必要はない
本当の意味で『相手の立場で物事を考える』ことなんて、ほぼできません。
自分の知識や経験を一切抜きにして、生い立ちや環境,知的レベルなどを、すべて相手に合わせて考えなければ、意味がない。
そうでないものは、身勝手な想像にすぎません。
相手から一方的に言われたことに対して、落ち込んだり反発したりと、過剰に反応する必要もないんですよね…
そういう私も、つい数日前に気づいたばかりですが(^^;
若いって、いいなあ。
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